小説

『マチネの終わりに』平野啓一郎

重厚感があります。それでいて、重苦しくないと言うか…大人の恋愛というのは、こんな感じなのかもしれません。平野啓一郎は2冊目となりますが、文学初心者にはやや難しい。それでも読めてしまう。まだこの世界に浸っていたい。そんな作品です。 ...

『あこがれ』川上未映子

川上未映子は日本語が上手い。あらためてそう感じました。タイトルになっている「あこがれ」の感情を、上手いこと表現していて、あたかも主人公たちの「あこがれ」の感情が自分にインストールされてゆくかのようです。ストーリーも良いですね。 ...

『なめらかな世界と、その敵』伴名練

SF初心者です。なんとなく、SFは難しそうだと敬遠しているフシがあります。ところが「なめらかな世界と、その敵」は、書店で激推しされているフシがありますし、かなり売れているフシがあります。ということは、SF初心者でも読みやすいのではないか、...

『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣

心落ち着く一冊です。物語に大きな山があるわけではないのに、没頭して読んでしまうこの世界観はなんなのでしょうね。僕も大学、大学院で研究をしていたから?いやいや、そんなに真面目に研究していなかったので、たぶん、そういうバックボーンを持っていな...

『東京奇譚集』村上春樹

初めての村上春樹。ビジネス書ばかり読んでいて、小説を読み始めたのは最近になってから。そんな初心者には、村上春樹はハードルが高いのではないか。そう思っていましたが、読んでみると、すいすいと読むことができました。ちょっと~かなり不思議な物語。...

『ニキの屈辱』山崎ナオコーラ

本屋で見かけるたびに名前が気になっていた、山崎ナオコーラ。おすすめされた一冊を読みました。以前「人のセックスを笑うな」の映画を見ていたのですが、原作が山崎ナオコーラというのを最近知ったところです。 憧れの人気写真家ニキのアシ...

『新釈 走れメロス 他四篇』森見登美彦

さて、困った。というのも、次に読み終えた本の感想をブログに書こう、と決めていたからです。森見登美彦の「新釈 走れメロス 他四篇」。何とも感想の書きにくい本を読み終えてしまいました。 芽野史郎は激怒した―大学内の暴君に反抗し、...
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