この記事は、「Chromebook Advent Calendar 2019」最終日の記事です。アドベントカレンダーを作ったものの、今日まで放置していたので、記事が集まらなくてすみません。来年、リベンジできれば!

ローカルに物を置かなくなる
Chromebookを使う一番のメリットは、どのマシンでもすぐに自分の環境を復元できることだと思います。そうすると、特定のマシンのストレージにファイルを置いていると、別のマシンからはアクセスできませんから、「どの端末でも」というメリットが薄れてしまいますね。
MacBookを含め複数台のマシンを使うようになってからは、特に意識してファイルをクラウド上に置くようになりました。また、Chromebookはストレージが少ない機種が多いので、ローカルにファイルを置いて置きづらいというのもあります。
Chromebookでは、Google Driveをローカルストレージと同じように扱えますから、とりあえずDriveに入れておくことで、手軽にファイルをクラウドで管理することができます。
Dropboxは微妙なポジションですが、ストレージに余裕のあるMacBookではローカルと同期して、Chromebookではブラウザでアクセスするようにしています。
このように、ファイルをクラウドに置いておくと、スマホからも利用できて便利です。出先で急にファイルが必要になったりしますよね。むしろ、外出時のほうが、ファイル送ってくれと言われること多いですよね…
写真はオリジナルは外付けSSDに入れていますが、すべてGoogle Photoにアップロードしてあるので、解像度は落ちますが、必要な写真をどこからでもダウンロードすることができます。
環境の再現という目的で言えば、開発環境をDockerで構築するようになりました。ソースコードをリモートのGitリポジトリで管理しておけば、どのマシンでも開発が可能です。(まあ、そう上手くはいかなかったりもしますが…)
SaaSを使うようになる(それブラ)
ここではSaaSの定義については議論しないとして、単に、ブラウザで動くアプリケーションくらいのノリで書こうと思います。
どのマシンでもすぐに環境を復元するとなると、手っ取り早いのがSaaSを使うということになります。Chromebookを使うようになって知ったのが、ブラウザ上でここまでできるのか!ということです。
大抵のことはブラウザでできます。「それ、ブラウザでできるよ」略して「それブラ」です。(おっさんホイホイ)
ちょっとしたメモや、行きたいお店の情報などは、Google Keepに放り込んでいます。ラベルで管理できる他、色を付けることができるので、あとから色分けをするのが楽しいですね。
会社ではGoogle Docsを使うように働きかけています。従来は、ExcelファイルをDropboxで共有していたのですが、共同編集なども考えるとGoogle Sheetsが断然便利です。社内だといいのですが、リテラシーの低いクライアントが絡むと使いづらいという難点はありますが。
SSHでサーバーにアクセスして作業する場合は、Secure Shell Appを使っています。これは、SaaSというよりもChromeアプリになりますが、SSHの設定が同期されるので、複数マシンで使えるます。
Pixlr Editorという画像編集のアプリまでブラウザで動いてしまいます。他にもPDFの編集アプリなどもあり、本当に大抵のことは、それ、ブラウザでできるよ。それブラ。
手ぶらで移動するようになる
こうなると、環境構築した1台のマシンを持ち歩く必要がなくなるわけです。自宅とオフィスにそれぞれマシンを置いておくと、手ぶらで移動できるようになります。
価格の安さはChromebookの本質ではないとは言え、3万円のマシンでも十分に仕事ができるというのは事実です。これまでは30万円近くするMacBookを使っていたことを考えると、3万円のChromebookを複数台買ってもお釣りがきます。
サーバーへのアクセスにSecure Shell Appを使うと書きましたが、このアプリには秘密鍵を同期する機能もあります。ただ、それはさすがに不安です。そこで、YubiKeyを持ち歩くことにしました。YubiKeyいいですよ。
さらに、パソコンに挿すとChromebookをブートできるUSBメモリも用意しています。いざとなれば、そのへんのパソコンでChromebookを起動して、そのまま数分放置すれば自分の環境が再現される、ということもできそうです。
YubiKeyもブート用USBメモリも、ポケットに入るサイズですし、万が一紛失しても悪用されることはありません。
もともと手ぶらで歩くのが好きなので、かなり快適ですね。ちょっとした作業であれば、ファイルはクラウド上にありますし、SaaSに対応したアプリをインストールしていますから、スマホである程度は対応できます。
おわりに
これって、Chromebookを使っていなくても、実践できることではあります。普段はmacやWindowsを使っていても、ローカルにファイルやアプリを置かないようにすればよいのです。
しかし、MacBookを使っていると、そういう意識にならなかったんですね。Chromebookを使うようになって、そのコンセプトを理解してはじめて、自分の意識が変わったのを実感しています。
ただ安いというだけではなくて、意識改革のためにChromebookを使ってみるというのもアリだと思います。そうすると、ハイエンドなChromebookの存在意義も理解しやすいのではないでしょうか。
参考に、Chromebookだけで1日の仕事をしてみたログです。
日本のAmazonにもChromebookストアができています。
僕が使っているのは、根強い人気のC101PAと、3万円で購入した14インチの機種です。
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