6月にヨシダナギの写真展に行ってきました。会期終了の2日前だったのですが、大盛況でした。さすが、人気ありますね。たくさんの写真を見ることができて、大満足です。
世界中の少数民族(HEROES)を求めて命懸けの撮影の日々を過ごす写真家ヨシダナギ。
近年は、アマゾンのエナウェネ・ナウェ族、パプアニューギニアのオモ・マサライ族、 北アフリカの砂漠の民ベルベル人などの取材がメディアでも紹介されています。
今展では撮影したばかりの最新作、アフリカの美男子遊牧民ボロロ族と北海道の先住民アイヌ民族も公開。
ヨシダナギがその足で出向き、その目で切り取った、地球上に今なお現存するヒーローたちの姿をぜひご覧ください。
トークイベントやサイン会もやっていたんですね。
会場内は撮影OKだったので、スマホで少しだけ写真を撮ってきました。会場全体が撮影OKな写真展は初めてです。思わず写真を撮ってシェアしたくなるような展示になっていましたよ。

暗い会場。黒い壁に写真が貼られています。これがポイント。

写真は光沢のあるパネルでした。黒い壁から浮き上がって見えるので、バックライトで照らしているかのようです。ヨシダナギの作品を一番良く見せる展示方法だと感じました。

例えば、この写真。下のようなライティングになっています。

こうやって、1点1点が浮き上がるように見せているんですね。

そうすると、スマホで撮ると、映えるんです。スマホで写真に露出を合わせると、他の来場者が暗く沈むので、より映える写真を撮ることができます。シェアしたくなるでしょ?

ヨシダナギは元々イラストを描いたりと、グラフィック系の人です。(写真家と呼ばれる人からするとやり過ぎているくらい)レタッチを施して、グラフィックとして成立させています。これだけ大きなプリントを近くで見るのが初めてだったのですが、よく見ると(写真としての)アラが見えてきます。でも、それは、彼女の作品の魅力を損なうものではないと思うのです。

衣装にスーツケースの展示。それから、オフショット。

少数民族との交流こそが彼女の作品作りのポイントだと思っています。写真やレタッチの腕ではなくて。あの民族を、あの場所で、あのポーズで撮る。これは、ヨシダナギにしかできないでしょう。

映像も流れていました。とてもクールな映像で、2周観てしまいました。

会場は大盛況。老若男女、幅広かったように思います。

こういうポートレートも撮るんですね。知らなかった。真正面からガツンと撮っているのが素敵です。

ネタ的な写真も。この写真、好きです。スマホで撮影している人も多かったです。

写真集やグッズの販売コーナーには、ヨシダナギの言葉が置かれていました。
カメラや写真のことは
聞かないで。
私が教えてほしいくらいなのだから。

少数民族を被写体とした写真集は他にも見かけますが、一番の違いはここかもしれませんね。
モデルの表情が一番いいカットを
作品に選ぶと決めている。
ピントや構図なんかよりも、
そっちのほうが重要。

これは、かっこいい。彼女自身に魅力を感じる人も多いはず。
他人はアレコレ言ってくるが、
適当に聞き流しておけばいい。
皆、自分の人生じゃないからって
無責任なことばっかり
言ってくるのだから。
展示数も多くて、見て回るのに時間がかかりました。プリントも販売していたのですが、この展示方法を再現しないと、魅力が減ってしまいそうな気がします。写真集は欲しいかも。
僕は、この本を買いました。
こちらは、すでに読んでいた本。
作品だけでなく、その人間性もヨシダナギの魅力だと思うので、書籍もおすすめです。
「2019」と付いているということは、「2020」もあるのかな?福岡でもまた開催して欲しいですね。これからの地域の方は、ぜひ足を運んでみてください。満足保証です。
コメント
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